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整形外科、リウマチ科

★体外衝撃波疼痛治療装置【ドルニエ・エイポス・ウルトラ】導入!!

整形外科当科では骨折、脱臼、捻挫、切創などの外傷の他、ヘルニアなどの脊椎疾患、関節リウマチ、変形性関節症、痛風、骨腫瘍、骨粗鬆症など幅広く診察を行っております。 また専門外来として、義肢装具外来および、股関節・骨粗鬆症外来があります。 検査はMRI、CT 、超音波、関節鏡などの高度医療機器を駆使し、より的確な診断ができるよう努めております。外来通院が困難な場合は入院にて対応可能であり、保存的治療はもちろんのこと、骨折手術や人工関節などの各種整形外科手術も行っております。

また、リハビリ専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師などとともに、より高度なリハビリテーションを施行しております。 当院は三重大学整形外科関連病院として県内複数の病院とネットワークを構築し、病病連携をはかっております。

整形外科外来

医師  日下 政哉(くさか まさや)

整形外科医長 三重大学整形外科医局員、日本整形外科学会専門医、日本体育協会スポーツドクター 日本整形外科学会スポーツ医、日本医師会健康スポーツ医、日本整形外科学会リウマチ医 日本リウマチ財団登録医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医、プロフェッショナル修斗リングドクター

医師  小倉 広康(おぐら ひろやす)  

日本整形外科学会専門医 認定産業医

医師  守谷 公輔(もりや こうすけ) 

守谷整形外科医院院長、日本整形外科学会専門医

医師  加藤 弘明(かとう ひろあき)

三重大学整形外科医局員

医師  小野 拓(おの たく)

義肢装具外来

医師  加藤 弘明(かとう ひろあき)

三重大学整形外科医局員 ※義肢外来の詳細はこちら

骨粗鬆症・股関節外来

医師  担当医師

三重大学整形外科教授 日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会リウマチ医、日本整形外科学会スポーツ医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医、中部日本整形外科災害外科学会評議員 日本股関節学会評議員、日本人工関節学会評議員、日本関節病学会評議員

「当院整形外科の先端医療」

MIS-THA(低侵襲人工股関節置換術)

股関節は日常生活に常に関わる部分で、この部分の異常はただちに生活の質の低下につながってきます。現在、人工股関節置換術という手術選択によって股関節疾患の治療が広がっていますが、問題も多くそれらの改善が進められています。 当院では、MIS-THA(低侵人工股関節置換術)という体への負担が小さい手術が可能になっています。これは手術の切開範囲が小さく、出血も少ない手術です。さらに切開が小さいので回復も早く、翌日から歩くことも可能です。

手術の様子

写真左は「関節鏡手術」、写真右は「人工股関節手術」の様子です。

手術の様子 手術の様子

三重県下初、整形外科疾患 体外衝撃波治療装置 【ドルニエ・エイポス・ウルトラ】を導入しました!

本装置 ドイツ ドルニエメドテックシステムズ社製「ドルニエエイポスウルトラ」は、国内で唯一薬事承認を取得している体外衝撃波疼痛治療装置です。

体外衝撃波治療法とは?

体外で発生させた衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法です。 体外衝撃波療法は、泌尿器科の尿路結石破砕治療としては普及していますが、近年では整形外科領域でも多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に用いられています。 既に欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療として使用されております。患者さんは座位または診察台に寝たままの姿勢で行えるため負担がとても少ない治療です。

体外衝撃波治療の特徴は?

ドルニエ・エイポス・ウルトラ

  • 身体への負担が少なく、安全かつ有効な治療法
  • 外来治療が可能
  • 副作用がほとんどない
  • 治療は座位またはベッドに寝た状態で受けられる
  • 治療後に特別な処置等は基本的に不要
  • 麻酔が不要
  • 傷跡が残らない

なぜ痛みがなくなるの?

痛みを軽減させる理由については、衝撃波の照射により痛みを感じとる自由神経終末という部分を変性させたり、痛みを伝える物質を減少させたり、組織再生や血管の再生を促進させたりする事などが複合的に働いていると考えられています。

体外衝撃波治療の流れは?

①ベッドに横になるかイスに座り、リラックスした体位をとる ②超音波診断装置(エコー)で患部を描出し、焦点の位置合わせをする ③治療開始 ④治療中はエコーで焦点を合わせ、痛みの中心部に当たるよう患者様に確認しながら、 常に照射位置を特定する ⑤約30分で治療終了

どんな疾患に適応?

実際の石灰沈着性腱板炎治療中の写真です

  • 足底腱膜炎(健康保険適用)
  • 石灰沈着性腱板炎(肩)
  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • アキレス腱付着部炎
  • 早期の無腐性骨壊死
  • 膝蓋腱炎
  • 偽関節
  • 疲労骨折
  • 早期の離断性骨軟骨炎

など、その他当院医師が適応と認めた疾患。

!以下の方は診察時にご相談ください!

◆20歳未満の方 ◆脳梗塞・心筋梗塞等の既往があり、血液凝固阻止剤を服用している方 ◆感染症 ◆多発性関節炎 ◆多発性神経障害

!以下の方は禁忌となり治療できません!

◆妊婦、授乳婦、小児 ◆ペースメーカー患者 ◆植え込み型除細動器患者

~Q&A~【ドルニエ・エイポス・ウルトラ】

Q.どうしたら治療を受けられますか?

A. まず当院整形外科を受診し、体外衝撃波疼痛治療希望とお伝え下さい。休診の日もありますので、受診される前に一度お電話いただけると確実です。 また、他院に通院中の方は、診療情報提供書(紹介状)及びMRI・レントゲン画像をお持ちいただくと、診療がスムーズに行えます。

Q.どんな治療ですか?治療の際、痛みはありますか?

A. 患部をエコーで確認しながら、衝撃波を当てて除痛を狙います。治療時、衝撃波の発生する音を伴います。多少痛みは伴いますが、痛みの程度に応じて7段階で照射レベルを調節しますので、ご安心下さい。

Q.副作用はありますか?

A. 基本的に副作用はありませんが、以下の事が起こる可能性があります。 ・治療中・治療後の疼痛 ・治療部位の腫脹(腫れ)、点状出血 ・感覚異常、知覚低下、神経痛等神経障害 ・湿疹 ・腱、靭帯等の組織損傷

Q.治療後すぐに痛みはとれますか?

A. 本治療は個人差があり、治療後数日で痛みが無くなる場合、数ヶ月で痛みがとれてくる場合、無効の場合があります。また、除痛には数回の照射を要することがあります。

Q.持ち物や服装はどうすればよいですか?

A. 印鑑(同意書に押印していただくため)、保険証をお持ち下さい。 他院通院中の方は、レントゲン等画像、診療情報提供書をお持ち下さい。 服装は、患部に直接照射しますので、肌を出せるような服装でお願いします。

実際の治療中の写真です